はじめに:突然の不調、それは更年期のせい?
40代に入り、「なんだか最近ずっと眠い」「頭がズキズキする」「めまいがしてフラフラする」など、体の変化に戸惑う方が増えています。これらの症状、もしかしたら更年期の始まりかもしれません。
更年期と聞くと50代を想像しがちですが、実はその前段階——「プレ更年期」は40代前半から始まることもあります。この記事では、特に多くの女性が悩む「眠気・頭痛・めまい」にフォーカスし、原因と対策を詳しくご紹介します。
更年期とは?40代にも訪れる心と体の変化

更年期の定義と開始時期
更年期とは、閉経をはさんだ約10年間を指します。平均的な日本人女性の閉経は50歳前後。そのため、40代半ばごろからホルモンバランスが大きく変わり始めます。
ホルモンバランスの変化が引き起こす影響
エストロゲンの分泌量が急激に減少することで、自律神経の乱れや情緒不安定、身体的不調が出てくることがあります。これが「プレ更年期」の始まりです。
症状①:強い眠気の原因と対策

なぜ眠くなるのか?
更年期には自律神経が乱れやすく、睡眠の質が低下します。そのため、夜よく眠れず、日中に強い眠気を感じることがあります。
対策方法
- 毎日同じ時間に寝起きする
- カフェインやスマホを控えて睡眠環境を整える
- サプリメントや漢方を活用する(例:GABA、加味逍遙散)
症状②:頭痛が頻繁に起こるワケ

片頭痛・緊張型頭痛の両方が増える
ホルモンの変動によって、脳の血管が拡張・収縮しやすくなります。また、ストレスや肩こりも加わって緊張型頭痛も起きやすくなります。
頭痛の対処法
- 症状に応じて冷やす or 温める
- ストレッチや軽い運動で血行を促す
- 症状が続く場合は専門医を受診
症状③:突然のめまいの正体とは?

めまい=三半規管の異常とは限らない
自律神経の不調が原因で血圧が乱れ、脳への血流が一時的に不足してめまいを感じることがあります。更年期特有の現象の一つです。
めまいへの対処
- 無理に動かず、安静にする
- 水分補給をしっかりと
- 頻度が多ければ耳鼻科・婦人科へ相談
症状が重いときはどうする?医療機関の活用

婦人科でのホルモン検査
血液検査でホルモンバランスをチェックすることで、症状の原因を明確にすることができます。
ホルモン補充療法(HRT)という選択
症状が重い場合は、医師の指導のもとでホルモン補充療法(HRT)を検討するのもひとつの方法です。
日常でできるセルフケアのポイント

食事・運動・睡眠のバランスがカギ
- ビタミンB群・マグネシウム・鉄分を含む食品を意識して摂取
- 軽いウォーキングやヨガなど、ストレス解消と血行改善を両立する運動を取り入れる
- 寝室の環境を整えて、質の良い睡眠を確保
まとめ:小さな不調はサインかも?自分を大切にすることから
眠気、頭痛、めまいといった症状は、40代女性の多くが感じる不調です。更年期の始まりとして受け止め、無理せずケアすることが今後の体調を大きく左右します。
「年齢のせい」と我慢せず、セルフケアと医療の力をうまく使いながら、自分に合った対策を見つけていきましょう。
